マイナス金利で桶屋が儲かる?

本日(3/10)の日本経済新聞の記事にて、「タンス預金急増」という記事が掲載されました。

記事によると、2月の現金の流通量の伸びが前年同月比で6.7%増えたとのことです。これは、13年ぶりの伸び率らしく、要因としては「マイナス金利」と「マイナンバー」ではないかとのこと。

マイナンバーに関しては「預貯金額が国にバレてしまうのではないか?」という不安かららしいですが、この理由自体、「どんな富裕層の悩みやねん…」って思いますね。羨ましい限りですが、本当なの?って疑ってしまいます。記事によると実際にマイナス金利を導入しているスイスでも同じような現象が起きたらしく、あながち間違いではないかもしれません。

マイナス金利に関しては、銀行に預けていても利息が殆ど増えないのに、ATM手数料などで利息以上に差し引かれてしまうので、自宅で預金するとの分析です。13年前(2002年)も同じような分析が日銀によってされていました。これも私のような一般市民にはあまり関係しない理由です。私達が日々取引する現金程度の場合、最近は銀行同士の提携でATM手数料が一定の条件を満たせば無料の場合も多いことと、そもそも自宅で預金したら利息もなにもない。普通はタンス預金しないでしょう。

いずれにせよ、タンス預金が増えたことにより、意外な業界の売上や問い合わせ増えているようです。1つは「ホームセンター」で、もう1つは「総合警備保障会社」。
ホームセンターはタンス預金用の金庫が売れているからで、総合警備保障会社は自宅に現金を保管するために安全性を高めたいという理由。

マイナス金利の影響については、私達の生活に確実に表れ始めています。
どんな影響であれ、嘆いていてもしかたないので「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺を胸に、次に儲かりそうな業界を探してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、筆者はこのタイミングで「住宅ローンの見直し」と「ポートフォリオの見直し」を行っています。
詳しくは、別の機会でお話したいと思います。

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