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大学中退だと、非正規が多いとのこと

1週間くらい前の日経に「大学中退者 非正規多く」というタイトルで記事が掲載されていました。 記事によると、大学中退者の54%(25〜34歳)が非正規雇用のことです。この数字が同年代の2倍に当たるということも記載されているので、同年代と比べたら多いことが分かります。 ただ、今回はこの数字ではなく、同記事に載っていた「大学を中退した理由」の方にポイントがあると思います。 記事によると、 ※カッコ内の数値は割合。複数回答。 1.勉強に興味や関心を持てなかった(60%強) 2.学生生活に適応できなかった(60%強) 3.単位が取れずに卒業できそうになかった(60%弱) 4.ほかにやりたいことがあった(30%近く) 5.仕事をしたいと思った(30%近く) 6.経済的に苦しかった(30%近く) という内容と順位でした。 注目するのは、1〜3位です。 せっかく大学に入ったのに、そこでやりたいことが見つからなかったり、勉強に励めなかったりしている人たちが多くいることが分かります。また、大学という非常に開放された生活の中で、その生活に適応できずに、辞めてしまう人も多いようです。 国公私立でかなり異なりますが、大学入学には100万単位でのお金が必要です。そのような巨額なお金を大学に払いながら、途中でやめてしまうというのは非常に問題だと思います。辞める理由が「他にやりたいことがある(4位)」「仕事をしたいと思った(5位)」であれば、まだ分かりますが、1〜3位が退学の理由というのは、あまりにも悲惨な状況だと思います。この60%という数字と、非正規雇用の54%という数字が近いのも納得できます。 ただ、これは本人だけの問題でしょうか? もちろん、人生を決めるのは本人の意志以外、なにものでもないので、本人の理由が最大であることは間違いありません。しかし、親、兄弟、親族、地域の問題でもあると思います。 私はFPとして教育費の研究もしている傍ら、2児の親として「果たして本当に子どもを大学に行かせることが大切なのか?」という疑問をずっと抱いています。 目的をもって大学に行くことは素晴らしいと思います。 ただ、本当に今の大学生は目的を持って進学しているでしょうか?もちろん、高い志をもって勉強や研究に励んている人もいると思いますが、ただ、なんとなく通っている人