マイナス金利による家計への影響

日銀がマイナス金利政策を導入し、数日が経過しますが、私達の家計への影響もぼちぼちと出始めています。
銀行がこれから日銀に預けるお金に利息が付かないわけですから、銀行は国民や企業にお金を貸し出すか、運用するしかありません。「運用する」とは言え、昨今の株式市場を見ていると、そうやすやすと儲かるようなチャートは描いていませんね。
このような状況の中、銀行がやることは、以下の3パターンが考えられます。

1.預貯金の利息を超低金利にする。
 数日前の新聞に書いてありましたが、利息が0.001%とか。1億円を1年預けても、1000円くらいの利息しか付かず、弁当1つ買えば、吹き飛んでしまいます。

2.貸出金額を増やす。
 銀行が貸し出すお金(住宅ローンやカードローン、教育ローンなどの各種ローン)を超低金利にして、貸出残高を増やすことが考えられます。金庫で眠っていても増えませんし、日銀に預けても減る一方ですから。
 私は、ここを狙い、住宅ローンの借り換えを申し込みました。今の金利の半分くらいになり、借り入れ金額は約250万削減(諸経費込で)の効果があると試算しました。また、これを機に、元金均等返済方式に返済方法を変え、子供(2歳、5歳)にお金がかかる前の今にローン負担が多くなるように、また、返済総額を抑えられるように考えました。

3.高確率で配当を見込める運用先に投資する。
 「そんなところあるの?」と言われそうですが、それがあるのです。例えば、J-REITと呼ばれる不動産投資信託という株式があります。これは投資者からお金を集めて、不動産投資を行い、稼いだお金の90%以上を投資家に配当として還元するという株式です。1株当りの単価は10万以上という高価なものですが、投資先が利益を生み出していれば、必ず配当がもらえるので、配当狙いの投資家にはお勧めです。ただし、元本割れをおこす可能性もあるので、あくまで「投資商品」になります。
 私は、10年以上前からREITには投資をしており、毎年2回、10000円前後の配当をもらています。また、株価も17%上昇しており、常に「買い増し」を狙っています。


さて、マイナス金利による銀行の動向は、上記以外にも当然、多々あるかとは思いますが、確実に言えることは、貯蓄していてもお金は増えません。政府も日銀も2%の物価上昇を狙っており、このまま貯蓄重視のマネープランを立てていても、実質的には目減りすると予測されます。

このような場合、私たちにできることは、自分(家族)のライフプランをしっかりと見据え、マネープランを立てることです。その結果、どのような運用が望ましいかを検討しないと、闇雲に貯蓄だ、運用だのといっていても、不安が増すばかりです。

30代と50代ではお金の使い方・運用の仕方が違います。また、子供がいる・いないでも異なります。自分(家族)のライフスタイルにあったマネープランを考えましょう。

ちなみに、私はとりあえず老後の必要資金を計算しました。その結果は、また後のブログに掲載したいと思います。


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ライフアンドマネーデザイン株式会社
代表:森 啓輔(AFP認定者)
連絡先:lmd@fmail.plala.or.jp
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